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【廃線】閉鎖直前の旧福知山廃線跡を歩いた【秘境駅】

雑記

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おひさしブリーフ。先日、旧福知山廃線跡を2年ぶりに歩いてきました。

 

福知山線跡とは、国鉄時代の福知山線の跡地。本当はJRの私有地なので立ち入り禁止なんですが、「うるせぇ細けぇことは気にすんな」的精神で、事実上のハイキングコースとして黙認され続けてきました。

 

だってアクセスのよさや歩きやすいルート、なにより鉄橋やトンネルなどがそのまま残された路線跡を歩けるんだもの。

 

で、黙認されてきたグレーゾーンが、諸々あってようやくホントのハイキングコースになることに。半年間の閉鎖、整備の後に再オープンとのこと。

 

digital.asahi.com

 

地元(隣の伊丹市)にいた頃は、年に1回は遊びに行ってたお気に入りのスポット。ニュースを知って嬉しい反面、ぶっちゃけ「手つかずの空気がよかってんけどな……」という思いもあり、閉鎖される前に遊びに行って来ました。

 

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地図上で見るルートはこんな感じ。最寄り駅はJR宝塚線生瀬駅もしくは竹田尾駅になります。どちらから出発してもいいんですが、個人的には生瀬駅からの出発がオススメ。理由は後述。

 

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生瀬駅を出て、176号線沿いを歩きます。

 

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15分ほど道なりに歩くと、中国自動車道が見えてきます。高架下をくぐった先の右手から、廃線跡へと続く道が降りているので、そこから入りました。

 

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道の入り口にはこんな立て看板が。

 

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木々がしげる細い道。新緑がモッサモッサに成長しています。この時点で同行した友人は「線路ちゃうやん」と怪訝な表情。

 

友「どっから線路になるん?」

 

私「どっから、とかいう概念はないな。歩いているうちに……気がつくと枕木が並走してくる

 

友「並走してくる

 

そう、気づけばただの道がスタンドバイミっている、それが旧福知山線跡……。

 

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「ここはハイキングコースではありません」と仰々しく書かれた看板。まあ、そう言いながら行った日も老若男女のハイカーたちがバンバンいらっしゃったんですがね。この看板ももう見納めです。

 

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見えるのは荒々しい武庫川

 

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アンド、雄大な山々。ンンンッギモッチィイイイイイ!!!(昇天)

 

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眼下の川や頭上の山ばかりに目がいってはいけません。気づけば僕たちのすぐそばには……

 

友「枕木!」

 

埋もれたり現れたりを繰り返しながら、枕木が道に浮かんできました。これを見るとホントに昔、ここに電車が通っていたんだなーしみじみしちゃいます。

 

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竹田尾方面に行くにしたがって流れは穏やかになりますが、このあたりの武庫川はゴロゴロと巨大な岩が積み重なっています。

 

前に来た時は鉄製のハシゴがまだ残っていて、川に降りることができました。でも錆びてちぎれたのか、すでに途中で切れて残骸が残るのみ。

 

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でも登りたいんだよなぁ。

 

これも登り納め……として川辺へ降り、もすもす岩場を越えて巨岩に乗っかりました。

 

自分的には子猿のごとくピョンピョンしてたはずなんですが、友人いわく老いぼれた豚だったそうです。寄る年並みには勝てないワ……(単純に運動不足)。

 

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巨岩の上から見た光景。壮観! きもちいい! もののけ姫の初登場シーンのようなワイルド感。

 

思わず「我が名はアシタカー!!」って叫びそうだったんですが、上で見ていた友人から、殺意に似た目線が降ってきたので、ビビって撤退しました。

 

友「見せ物みたいやった」

 

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巨岩ゾーンを抜けるとトンネルが見えてきます。廃線跡には計6つのトンネルがあり、当時の姿を偲ばせます。

 

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カッコイイ落書き。

 

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ライトなどの設備はないため、トンネル内は真っ暗です(写真の光はトンネルの先)。

 

とくに生瀬駅側からふたつめのトンネルは先が見えないほどに距離があります。懐中電灯は必須になるので、忘れずに持っていきましょう。iPhoneのライトは明るすぎて風情がなくなるのでよろしくありません。

 

この日はめちゃくちゃ暑かったのですが、トンネルの中は冷房が効いているくらいに涼しかったです。

 

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川を見下ろすとカヤックを楽しむ人たち。 

 

 

少し上流には、結構ハードな流れの場所もありました。彼らはこの滝をあんな小さい舟で下ったというのか。

 

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何ていう花でしょうか。廃線沿いにたくさん見受けられました。

 

さてさて、廃線1番の見どころは、竹田尾駅から3つ目のトンネルの先にあります。 ここは距離も短く、向こうの光がうっすら見えるので、あえてライトを消してほしいところ。

 

真っ暗なトンネルを歩いていくと……

 

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おっ

 

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おおっ

 

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おおおおおおお〜ッ!

 

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フォ、フォトジェニッキュ〜〜〜〜! 

 

トンネルを抜けた先にある赤い鉄橋! これこれ、これなんです。ノスタルジックさと冒険心と侘しさと、愛しさと切なさと心強さと、とにかく素晴らしい光景です。何度見ても「ウォォー!」と雄叫びをあげちゃう。

 

これ、竹田尾方面はフェンスに植物が巻きついていて見通しが悪いのと、次のトンネルまで少し距離があるので、この写真のように、トンネル抜けてゼロ距離で絶景! ってのが味わえないんです。だから生瀬駅からのスタートを激推ししたい。

 

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鉄橋を渡った先のトンネルを抜ければ、川は一気におだやかになり、川辺に降りることができます。ベンチが並んでいるゾーンもあるので、休憩はこのへんで。

 

休日ってこともあり親子連れが多かったんですが、マジで廃線と新緑と親子の組み合わせが最強過ぎて、二階堂のCMみたいなシーンに何度も出くわしました。

 

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川の開けた場所でお昼ごはんにしました。めっちゃくちゃいい天気で、ところどころでアブクが立ってる川も四万十川かな?ってくらいにキレイに見えました。気のせいです。

 

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ショートトリップのおやつは宝塚駅のスーパーで買った「瀬戸内レモンのひやしあめ」。完全にジャケ買い。柄が3種類あって悩んでたら「お前はコレ」って右端のやつを渡されました。

 

友「ワンカップ大関みたいやな」

 

私「それな、言うと思ってたで?」

 

shop.yumeplaza.com

 

これ、めっちゃおいしかったです。麦芽糖のまったりとした甘みを、レモンの酸味が爽やかにしてくれてて、まさに夏の飲み物って感じ。もうひとつ買って帰りました。

 

レトロなグラスつきで、これで160円はお得でしょ。見かけた人はぜひご賞味してほしい。うまいうまいです。

 

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ちなみにお昼は宝塚駅で買うのがベター。百貨店やらスーパーやらなんでもあるので。生瀬駅にはミニコープが1件しかありません。さらに言えば竹田尾駅には何もありません。手ぶらで竹田尾スタートにすると空腹でもれなく詰みます。

 

この時期のレジャーは緑が奇麗ですが、虫に耐性がない人は「ヒッ」となるタイミングが多いかもしれません。いろんなところに毛虫がいるので注意。もたれた手すりにいたり、枝からぶら下がっていたり。

 

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廃線も終盤。枕木もゆっくりとフェードアウトしていきます。座り込んで何かを物色していたこの男の子、通りすぎざま嬉しそうに毛虫を見せてくれました。

 

いらねぇよ。

 

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枕木が唐突に切れて、いきなりのコンクリ道。

 

私「あれ!? めっちゃ整備されてる!」

 

友「前は違ったん?」

 

私「明確に覚えてるわけじゃないけど、前はもっと素朴やったはず」

 

なんということでしょう。廃線が終わって竹田尾へと続く道一帯が、バンバンに整備されておりました。 土嚢が積み重なり、工事現場のフェンスがズラーっと並びます。以前はもっと田舎道感があったはずなんですが。

 

私「ふるさーとはー、コンクリートロード……」

 

少し寂しい気持ちで、ゴールの竹田尾駅に向かいました。

 

さて、生瀬駅スタートがいいよって言ってたのにはもうひとつ理由があって、それは竹田尾駅がいわゆる秘境駅と呼ばれる駅のひとつだから。

 

廃線を歩いたゴールが秘境駅って、やっぱりロマンがあるじゃない?

 

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どーーーん

 

この竹田尾駅、駅の半分以上がトンネルの中に埋まっているんです。武庫川の渓谷に浮かぶようにかかる鉄橋から続くトンネルは見応え十分。

 

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トンネルを抜けたところから見るとこんな感じ。

 

明るい場所から見るとトンネル内は暗く見えます。ただ、駅構内には待合室も完備されていて、ベンチも路線と垂直配置のタイプの最新バージョン。築年数はあるけど中はリフォーム済物件みたいになっていました。

 

 

竹田尾駅の見どころは、何と言っても電車の通過シーンだと思います。ゴゴゴゴ〜という爆音とともに目のような光が近づいてきて、えッ待ってこれ近づいてくるのってエヴァ新劇場版・破の第三使途じゃないの? って一瞬疑うくらいの怖さがあります。それが魅力です。

 

まあ、フツーに電車が来たのでそれに乗って街中に帰りました。

 

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現在、廃線跡は秋の再オープンに向けて閉鎖中。どんな風に整備されるのか楽しみです。再オープンの時期はちょうど紅葉の時期なので、比較をしにまた行ってみようと思います。