【ポロリ注意】痴漢にあって捕まえたら強烈な一夜を過ごすことになった(前編)

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どうも、おかんです。


ひな祭りムードはどこ吹く風、完全に嫁に行き遅れること間違いなしのお話をひとつ。
そう、最初のエントリで書いてたやつです、その話です。

 

実物の私をご覧いただいたことがある人はお分かりかと思いますが、チビなのに横幅あるし、チビなのにガッチリ体系だし、声がウーファーかよってほど低いです。

 

そんな私でも過去、何度か痴漢にあったことがあります。

 

あれは忘れもしない、2010年くらい……の夏でした(適当)。夏はズルスルのタイパンツばっかり履いてるような私でしたが、たまに、ホントにたまに、まあまあ女の子らしい服を着てくることもありました。ミニスカートとか。

 

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私が通っていた大学は芸術系の学部があるトコロだったのですが、いわゆる合評、作品の講評会が近くなると、夜遅くまで学校に居残って制作するということがよくあったんですね。

 

その日も教室開放時間の22時を過ぎ、施錠にきた警備員さんがやってくるまで友人たちと制作にいそしんだ私。街頭の少ない夜道を20分ほど歩き、さらに地下鉄で20分揺られて、JRの駅にたどり着いたのは既に23時半を過ぎていました。もう終電です。当時は実家に住んでいたため、毎日、新快速で長時間電車に揺られるという生活を送っていました。片道2時間の通学とか、ホントよくやってたよ……。

 

23時54分、姫路方面の最終新快速が到着し、窓際の席に座りました。ちょうど隣には30代過ぎのサラリーマンが乗車。まあそれに関しては特筆することはありません。ただ、その人はうちわだか扇子だかをずっとあおいでいて、寒いくらいに冷えていた車内の空気がさらに冷やされ、こっちにガンガン当たっていたことが気になってしかたがありませんでした。

 

「しゃーない、寝てやりすごそう」

 

シートに深々と座り、体温が逃げないように腕と足を組んで丸まり、セルフでぬくもりながら目を閉じたのでした。

 

10分程度寝ていたでしょうか、ふと目が覚めると、あと数分で高●駅に到着するといったところ。終電の車内は静かで、人々の緩慢な疲れをはらんだ空気がただよっていました。隣のサラリーマンからの風も止まっています。彼も寝てしまっているのでしょう。何気なしにふと横目で隣を見ると、

 

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サラリーマンがこっちを見ながら思いっきりシコってました。

 

「!!?」

 

高速で窓側に顔をそむける私。いやいやえっ思いっきりチンコ出してますやん何これ何これ。あー痴漢かー!これが触ってこないタイプの痴漢かー!鞄で見えないようにガードしてるあたり思いっきり確信犯ですやんんんん。これいつからオカズにされてたのかなー。つらいなーいやだなーこわいなー(稲川淳二風)。電車のなかでオナるってポテンシャル高すぎない?オナニーマスターなの君はオナニーマスターなの!?

 

この間約3秒。

 

『最悪や……』

 

がっくり肩を落とし、再びチラリと痴漢を見ると、様子が変わってきていました。コチラが気づいたことに狼狽し、あきらかに萎みはじめている痴漢のチンコ。このままでは逃げられてしまうことは確実です。

 

ああーでもなー、捕まえるとなると……さすがにこれは、いやーちょっとなーちょxt

 

「ちょっとおおお!!!(怒)」

 

立ち上がり、痴漢の肩をむんずとつかんで怒鳴りかかりました。つかんだのはチンコではないです。重ねて言いますがチンコはつかんでいません。よもやコチラが攻撃をしてくることなど思いもよらなかったのでしょう、目を白黒させながらうろたえる痴漢。

 

「ちょ、ちょ何、何ィ!?」

 

つかんだ手を振りほどこうともがきながら、必至の形相で彼はそう口走ったのです。

 

その瞬間、頭のなかのツッコミの手が、フルスイングで心の糸を引きちぎりました。

 

「『何!?』ちゃうやろがぁボケが!!お前がナニをナニしとるんやろがあああ!!!」

 

大声で激高して我に返ったその瞬間、ハッと気づきました。

 

アカン、これは、面白い……。

 

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電車のなかでシコる痴漢も強烈だし、それを捕まえようとする自分も自分だし、「何!?」って全力の棚上げでうろたえる痴漢もヤバイ。なにより自画自賛でアレですが、「お前がナニをナニしてる」ってツッコミが。冴え過ぎか。この恐ろしいタイミングであんなにキレイなツッコミ炸裂するなんて、私、天才……!?

 

「とりあえず落ち着こう、な?な?」

 

ケンカかな……。知り合い同士が揉めてるのかな……。周囲のヒソヒソ話がきこえるほどざわつきはじめ、さらに焦る痴漢。「落ち着いて」なんてどの口が言うんでしょうか。慌てて逃げようと立ち上がりかけますが、肩をつかむ手を下へと引き、痴漢を再び座らせます。つーか立ち上がりざまにチャック上げてんじゃねーよいままで出してたのかよ。

 

「いやちょっと……」

 

「ええから座れや」

 

「いや」

 

「座れって!」

 

この段になって、どうやらただのケンカじゃないと気づいた車内。ひとりのお姉さんがこちらに近づいてきました。

 

「あの、どうされました?」

 

「痴漢なんですよー。ちょっと警察行くんで、協力していただけませんか?」

 

「えー!わかりました!あのー、このなかでどなたか協力してくれる方はいらっしゃいませんか?」

 

車内に声をかけてくれるお姉さん。しかし悲しいかな、これを降りれば始発まで電車はありません。「大変そう……」とか「手伝ってあげたいけど……」的な視線は伝わるものの、誰ひとりとして手をあげてくれる人は現れませんでした。そりゃそーだよね、明日もみんな仕事あるしね……。わかってはいるけど、それにしてもみんな冷たすぎない?「このドライモンスターどもが」と内心で絶望して白目むいてると、お姉さんは「隣も見てきます!」と、慌てて後方の車両に走っていってくれました。

 

「まもなく高●駅に到着します」と車内のアナウンスが鳴ったので、私は痴漢の腕をつかんだままドアの前へ移動。立ち上がりざまに「すみません……」と痴漢がつぶやきましたが知ったこっちゃありません。ドアが開きかけたその時、ちょうど後方から、数人の男性を連れたお姉さんがコチラに駆け寄ってくるのが見えました。

 

と、次の瞬間、ドアが開くと同時に、痴漢が私を思いっきり下に突き飛ばし、私はホームにビターン!と叩きつけられました。痛みが全身に広がるもつかの間、慌てて顔を上げると、私の手から離れた痴漢は一目散にホームを飛び降りて線路を横切り、隣のホームへよじ上ろうとしているところだったんです。

 

「えええええ~!?アグレッシブ~~~!!!!」

 

思わず大声でツッコんでしまいました。ホーム→線路→ホーム→線路→フェンスの距離を、まるでスター状態のマリオのような猛スピードで駆け抜けていく痴漢。突如、人が線路を横断しはじめるというカオスな状態に一同ポカン状態。「だれか捕まえて!」と叫びましたが、人もまばらな終電のホーム、かくして痴漢は最後のフェンスを一足飛びに乗り越え、夜の町へと逃げ去ってしまったのでした。

 

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斜め上の逃げ方に呆然としていましたが、出発のアナウンスに我に返り、そそくさと電車に戻る私。全員が窓からことの顛末を見ていたので、戻った時の気恥ずかしさったらハンパなかったです。

 

アレコレと気をつかって話しかけてきてくれるお姉さんと一緒に歯噛みしながら電車に揺られていると、ひとりのお兄さんが携帯電話で話しながらこちらにやってました。

 

「痴漢、捕まえたって」

 

「!!!」

 

お兄さんは、お姉さんが連れてきてくれた男性グループのひとりで、なんともうひとりの友人が咄嗟に電車を降りて、同じく線路を横断して追いかけてくれたんだそう。そしてついさっき捕まえたとのことでした。まさか追っかけてくれていたなんて!!

 

「警察呼んだらしいから、ちょっと行ってみてくれる?」

 

「ありがとうございます!(感涙)」

 

幸いにして逆方向の新快速がまだあったので、次の駅に着くやいなや、逆向きのホームに走って高●へ向かいました。事情聴取的にお姉さんも行く必要があったため同行。終電後にホントすみません……!

 

そして駅を出るとすぐに、爛々とかがやくパトカーの光を発見。簡単な本人確認をすませて署に移動しました。痴漢の被害にあうと、警察署で調査書類を書かなければいけません。厳密に言うと、状況を事細かに説明して警察官の方が代筆するというかたちです。

 

痴漢はすでに身柄を拘束され、署の方に移動したそう。

 

普段はパトカーのライトを見ると、とくに悪いことはしていないのに身構えてしまうもんですが、この時ばかりはとても安心したのを覚えています。

 

……が。

 

本当の地獄は警察署に行ってからはじまりました。痴漢に遭遇してつかまえることがまさかのプロローグにすぎなかったことなど、だれが想像できたでしょうか。

 

次回「痴漢にあって捕まえたら強烈な一夜を過ごすことになった(後編)」乞うご期待!