【随時更新】おかん(ヒラヤマ)のお仕事まとめ
京都在住の編集・ライターおかんです。
ポートフォリオが増えてきたので、お仕事をまとめました。まだ全てではないのですが、随時更新予定です。
- 京都旅行の夜はこれだ! 地元の飲ん兵衛が集う「路地酒場」のススメ(ジモコロ)
- 4軒巡って5,000円!京都の激安酒場で関西女webライターが人生と本音を吐き歩く(ゆるぢえさん)
- 京都・伏見の日本酒テーマパークで地酒に溺れる(デイリーポータルZ)
- すすきので一人飲み! 出張や一人旅で札幌を訪れたら巡りたい、珠玉のすすきの酒場(Yorimichi AIRDO)
- 【京都】石塚英彦さんと一緒に伏見の銘酒を堪能!【澤屋まつもと】(メシ通)
- 仕事の日はヨレヨレのブラ!? 女子の本音下着トーク&ワコールにブラの捨て時を聞いてきた(ゆるぢえさん)
- 【熊本地震】腹が減っては復興はできぬ!? 悪魔に被災飯テロの極意を教わった(ジモコロ)
- 1本200万円の杖が売れる! 国内唯一の専門店「つえ屋」は年商2億円(ジモコロ)
- 家飲みが何倍も楽しくなる!ダッチオーブンを使った絶品おつまみレシピ(ChillOuters)
- 制作の得意ジャンルと連絡先とか
京都旅行の夜はこれだ! 地元の飲ん兵衛が集う「路地酒場」のススメ(ジモコロ)
毎日飲んだくれてるゴミのような生活が記事として昇華された第一弾です。
京都は碁盤の目の隙間を縫うように存在し、観光客はなかなか踏み込みにくい路地(ろぉじ)。そんな路地にある酒場をハシゴ酒で紹介しました。
「京都 路地 居酒屋」とかで検索すると1番にヒットします。京都観光の夜にお役立てください〜!
4軒巡って5,000円!京都の激安酒場で関西女webライターが人生と本音を吐き歩く(ゆるぢえさん)
金原みわさん、社領エミちゃんのふたりを交え、関西在住の女ライターというニッチな3人で京都の安い酒場をハシゴ酒した記事です。
お店紹介×本音トークというふたつの要素を掛け合わせたコンテンツ。情報が多層構造的に進んでいくのでまとめるのが大変でしたが、読者に対してのフックをいくつ設けるのか、という編集的な視点で見ても読み応えのある記事になったんじゃないかなと思います。
これも「京都 居酒屋 激安」などの何かと需要のありそうなワードで検索結果1位。値段に噓偽りなしのガチ安酒場ばっかりです。
京都・伏見の日本酒テーマパークで地酒に溺れる(デイリーポータルZ)
みなさんにおなじみデイリーポータルZです。日本酒の産地として知られる伏見で、伏見の地酒17種類を飲み比べできる「伏水酒蔵小路」を取材しました。
この記事をきっかけにいろんな他のメディアが取り上げるようになって、今ではすっかり人気のスポットに。「反響がヤバい」と嬉しい悲鳴もいただきました。
こちらも「伏見 日本酒」で酒蔵の公式ページなどを押さえ検索結果1位、「京都 日本酒」でも検索結果1ページ目と上位に位置しています。
すすきので一人飲み! 出張や一人旅で札幌を訪れたら巡りたい、珠玉のすすきの酒場(Yorimichi AIRDO)
こちらは北海道の航空会社、AIRDOさんが運営するメディアでのハシゴ酒記事。ずっと行きたかったすすきのへ行けて感無量の取材でした。
現地で仲良くなったサラリーマンのおじさんたちにお寿司に連れてってもらったり、「この記事を見てほぼ毎日お客さん来ます」って言ってもらえたり、実務的な取材時に起こったミラクルと終わってからのミラクルが嬉しかった。
あと公開から7ヶ月くらい経ってますがアクセスランキング常に1〜3位、「すすきの 酒場」での検索結果1位です。やっぴ〜!
【京都】石塚英彦さんと一緒に伏見の銘酒を堪能!【澤屋まつもと】(メシ通)
Amazonプライムでホンジャマカの石塚さんが全国の酒蔵を巡る番組があるのですが、京都の酒蔵で収録があったので覗いてきました。
石塚さんのレポートに対する姿勢、あれ作り物かとおもったらガチモンの愛だった。真摯に酒や食と向き合って人に伝えるためにどうすればいいのかを常に考えているプロ中のプロでした。
あと伏見の酒蔵「澤屋まつもと」はホントにおいしいのでみんな飲むべき。
仕事の日はヨレヨレのブラ!? 女子の本音下着トーク&ワコールにブラの捨て時を聞いてきた(ゆるぢえさん)
みんなはブラの捨て時をいつ判断してるのか、実際にブラを捨てる目安はなんなのか、みんなが気になる下着のハナシをワコールさんに聞いてきました。
仕事だけの日、家から出ない日、やる気のない日、女性たちは結構ヨレヨレの下着を着けていることが多いという真理をバラしてしまいましたゾ……。
正しいブラの洗い方のような為になる知識はもちろん、国内No.1メーカーであるワコールさんの下着に関するこだわりや情熱が散りばめられた記事になりました。
下着を最近買い替えてないガールズたちはもれなく記事を読んでください。
「あ、今日下着買いに行こ」って思うはずです。
【熊本地震】腹が減っては復興はできぬ!? 悪魔に被災飯テロの極意を教わった(ジモコロ)
地震大国日本。避けようのない天災は、いとも簡単に人々の暮らしや心を壊してしまいます。折れた気持ちを復興へとまず第一歩動かすのはやっぱり「おいしいゴハン」ではないでしょうか。
熊本地震時、自分自身も被災しながら超絶ウマそうな飯テロ画像をTwitterに上げ続けた、Dark=Kochangさんに被災飯テロの極意を聞きました。
追悼と自粛ムードがただようなか「生きるぞ!!」という気合いと、明るい笑いで日本中を元気づけてくれたDark=Kochangさん。私も阪神大震災の被災者なので、被災時のごはんのつくりかただけじゃなく、そういう気持ちの持っていき方を学べたのはすごく実り多い取材でした。
しかもDark=Kochangさんはニコ動初期のレジェンド級投稿者。当時は何回も投稿動画を拝見していたので「あの人じゃん!!」と胸が熱くなりました。
1本200万円の杖が売れる! 国内唯一の専門店「つえ屋」は年商2億円(ジモコロ)
京都の杖専門店「つえ屋」に年商2億円を叩き出すその秘密をうかがいました。
国内唯一、そして他の追随を許さないほど全国の杖のニーズを一手に引き受けるその手腕がヤバかった。在庫管理を逆手に取って、店舗兼倉庫にすることで在庫があればあるほどブランド価値があがるという逆転の発想。
みんなおばあちゃんやおじいちゃんに杖を上げる際はぜひ「つえ屋」さんで。
家飲みが何倍も楽しくなる!ダッチオーブンを使った絶品おつまみレシピ(ChillOuters)
家飲みが何倍も楽しくなる!ダッチオーブンを使った絶品おつまみレシピ – ChillOuters
アウトドア&スポーツウェアのショップ「オッシュマンズ」のメディアで、ダッチオーブンを使ったレシピ記事を製作しました。
友人宅での飲み会に乗っかって、友達みんなを巻き込んでの撮影。当日の完全アドリブでアクアパッツァにフレンチの要素やエスニックの要素を足しまくって生まれた料理は手前味噌ながらめちゃくちゃウマかった。
気密性と熱伝導率の良さで焼く・蒸す・煮るがエエ〜感じに仕上がるダッチオーブン。重たさには目をつむって、家飲みに活用すると無骨なデザインも手伝ってめちゃくちゃ盛り上がります。
制作の得意ジャンルと連絡先とか
おかんの得意ジャンルは
・食レポや酒場巡り
・京都の観光情報
・京都および関西のローカルコンテンツ
・取材もの
・まめ知識系(雑学好きなので)
・レシピ提供
雑学好きということもあって、取材執筆する記事は「なんにもわからないから教えて」スタイルの記事よりも「多少は知ってるけどもっと深く教えてもらう」スタイルを得意としています。なので、記事内の会話もお話してくれている方との会話のキャッチボールが豊富な記事が多いです。
また元々、わたしはガイドブックの編集からこの業界に入りました。なのでWebライティングだけではなく紙モノの編集&執筆、Webサイトのディレクションなども可能です。複合的なメディア展開の際には多少、他より、お手伝いできるような、気がする……。
記事製作からフードイベントの出店まで幅広く受け付けてます。お仕事のご依頼はお気軽に!
TwitterのリプもしくはDM、メール(yh1123.sayonarableu@gmail.com)までお送りくださいませ〜!
70年代の夏の歌が、現代の夏に合わない気がする
8/31と知って膝から崩れ落ちた。
最近は夜風がすっかり涼しくなったし、コンビニにおでんが売られはじめるし、
道ばたから鈴虫やコオロギの鳴き声が聞こえてくるしで、薄々嫌な予感はしていたのだが。
え、マジ?今日で8月終わり?明日から新学期?
秋がはじまるの?はじまっちゃうの?
梅酒に梅干しも、ガリやジンジャーエールシロップも、実山椒の塩漬けも、らっきょう甘酢漬けも、赤じそジュースも桃のジン漬けもつくってないし、
三室戸寺の蓮酒も、祇園祭も下鴨神社のみたらし祭も五条坂の陶器市も、五山の送り火も、地元の河川敷で開催される花火も、なんにも行けなかった。
激しい愛に焼けた素肌もなければフルーツスキャンダルも咲かせてない!
ゲタを揃えてもない線香花火してもない!
一秒一秒が命がけの夏を送りたかった!
あああ〜〜〜〜!!送りたかった〜〜〜〜〜〜!!!!
まあ何をしていたのかと言うと、つい先日まで大型の制作が入っていて、6〜8月をそれだけに費やしていたのだ。
8月はほぼ会社に泊まりっぱなしで、こないだなんて2日ぶりに家に帰ったら、庫内でモノが落ちたのか冷蔵庫のドアが開いていて、36度のとろけそうな室温に36時間さらしっぱなしになった野菜や肉が九相図の膿爛相のように腐り果てるなどの地獄にも見舞われた。
コバエがたかるそれらを泣きながらゴミ袋に投げ捨て、消毒用アルコールがなかったのでヤケクソになってウオッカを冷蔵庫にぶちまけて寝た。この世の果てかよ、とあの時ばかりは思った。
そんなこんなで生活を荒削りしながら3ヶ月を使い果たしただけあり、素晴らしい企画やや製作陣、たくさんの手助けのおかげで、めちゃくちゃいいモノができあがりそうな予感がしているので、この話はまた今度。
しかし、仕事が充実したかと夏を満喫したか、それとこれとは別であって!
9月は残暑をガソリンに体力の限界まで遊ぼうと思います。
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いやしかし今年の夏は(あるいは京都は)まーーーーーー暑かった。
出社する15分のチャリ移動だけで汗だくになってしまうくらいだから、仮に仕事がヒマでも冷房の効いた家で引きこもっていたかもしれないくらい。
ところで、歌にもやっぱりシーズンがあって、春には春の歌、秋には秋の歌を聞きたくなる。3月末にはイエモンの「プライマル。」を聴いて、10月の夜にはRIP SLYMEの「黄昏サラウンド」を聴く。季節の移ろいを感じてしみじみしたいのだ。
で、詳しくはないもののフォークソングや歌謡曲も好きでよく聴くのだけども、年々、暑い盛りに70年代ごろの夏の歌を聴くことが少なくなっている。
当時のメロディーが、もう現代の温度に合わない気がしていて。
たとえば、はっぴぃえんどの「夏なんです」や吉田拓郎の「蒼い夏」なんかは、うだるような暑さのなかで際立つ木陰の涼しさや、灼けた肌に沁み入るような夜風の涼しさ、子どもの頃に感じていた、いっても最高気温33度……くらいの雰囲気がただよっていて非常に好きなのだが、
アスファルトの照り返しでサウナ状態になった猛暑日の都会では、せっかく聴いてもコレジャナイ感がすごい。日が落ちる頃にようやくシュガーベイブの「夏のおわりに」が聴けるかな……というくらい。
あれでもないこれでもないと夏用につくったプレイリストをシャッフルして結局「京都暑すぎ!さばんなちほーかよ!」と「ようこそジャパリパークへ」に落ち着き続けた今夏だった。
気にしすぎや。
ところでシュガーベイブといえば山下達郎、山下達郎の歌に「さよなら夏の日」という今の時期にピッタリな曲がある。その歌の冒頭メロディーがPUFFYの「渚にまつわるエトセトラ」のメロディーにオマージュ?されていてめちゃくちゃシビれた。奥田民生すごい。
【京都】デイリーポータルZで取材した居酒屋本屋「遠藤書店」こぼれ話
守りたい、この笑顔(ピンぼけしててすみません)
Webメディア、デイリーポータルZに記事が掲載されました。
「第一回おもしろ記事大賞」の受賞がきっかけでお声掛けしてもらっての執筆。Webメディアの老舗だけに、執筆が決まったのはとっても嬉しかったのです。
詳しいことは記事で読んでいただければ〜と思うのですが、店内で居酒屋営業をやっている「遠藤書店」さんを取材したい!と思ったきっかけとしては「町の本屋」の減少。
京都府書店商業組合のHPで加盟店舗を数えたら150以下でした(非掲載の加盟店舗もあるかもしれないので多少は数が変わるかも)。
ちょうどドラマ「重版出来」でも厳しい書店事情が描かれていましたね。
Amazonの広まり、大型書店の新規オープン、そもそも紙媒体の生産落ち込みや経営者の高齢化などなど、個人書店の廃業にはさまざまな理由はあるんだろうけど、わたしが学生時代に住んでいたエリアも、卒業から3年ほどのあいだに4件ほど個人経営の書店が廃業してしまいました。
きっと知らないだけでもっとあるんでしょうな〜。
お店のお客さんたちと乾杯。アットホームな酒場だ。
こないだあるイベントがきっかけで、京都の伝統産業に関わる職人さんと話す機会があって、長年守り続けてきたものをどう将来へ受け継ぐのか……という話になったんですが、その職人さんはこう言っていました。
「僕は別に『伝統を守る』とか『伝統的なものがずっと残るべき』とは思わない。人々から必要とされなければ、どうやったってそれは消えてなくなるものだから」
「だから維持するというよりは、その技術を用いてニーズを開拓し、新しいものに手を出していかないとな、と思いますね」
わたしもAmazonや大型書店をよく使うし、個人の小さな書店ではめっきり買う機会が減りました。ああ〜、でもそのくせいざ閉店するところを見ると寂しさを覚えてしまう半端な奴ですみません。
お造りなんかもあるのです。煮付けなんかもあるのです
そういえば、本屋好き&猫好きさんのあいだでは有名かもしれませんが、神保町の「姉川書店」さんは不況のあおりを受けたなかで、復活策として猫に関する書籍やグッズに特化したコーナーを設置して見事に人気スポットとして復活した個人書店。
姉川書店のように、遠藤さんとこも現状維持から脱却して、新しい挑戦で話題をかっさらう本屋のひとつ、ひいては斜陽産業の回復事例のひとつかもしれません。
万引き監視用のミラーは、和気あいあいと盛り上がるお客さんを映す画面に
手作り感あふれる家庭的な酒のアテが揃う遠藤書店、とりあえず串カツとおでんはマストです。あああ、今すぐハイボール片手に1杯やりたい。
そのうちお気に入りの本やマンガを予約して、届いた日にみんなで取りにいって、読みながら飲み会とかしたいなぁ。
【廃線】閉鎖直前の旧福知山廃線跡を歩いた【秘境駅】
おひさしブリーフ。先日、旧福知山廃線跡を2年ぶりに歩いてきました。
旧福知山線跡とは、国鉄時代の福知山線の跡地。本当はJRの私有地なので立ち入り禁止なんですが、「うるせぇ細けぇことは気にすんな」的精神で、事実上のハイキングコースとして黙認され続けてきました。
だってアクセスのよさや歩きやすいルート、なにより鉄橋やトンネルなどがそのまま残された路線跡を歩けるんだもの。
で、黙認されてきたグレーゾーンが、諸々あってようやくホントのハイキングコースになることに。半年間の閉鎖、整備の後に再オープンとのこと。
地元(隣の伊丹市)にいた頃は、年に1回は遊びに行ってたお気に入りのスポット。ニュースを知って嬉しい反面、ぶっちゃけ「手つかずの空気がよかってんけどな……」という思いもあり、閉鎖される前に遊びに行って来ました。
地図上で見るルートはこんな感じ。最寄り駅はJR宝塚線の生瀬駅もしくは竹田尾駅になります。どちらから出発してもいいんですが、個人的には生瀬駅からの出発がオススメ。理由は後述。
生瀬駅を出て、176号線沿いを歩きます。
15分ほど道なりに歩くと、中国自動車道が見えてきます。高架下をくぐった先の右手から、廃線跡へと続く道が降りているので、そこから入りました。
道の入り口にはこんな立て看板が。
木々がしげる細い道。新緑がモッサモッサに成長しています。この時点で同行した友人は「線路ちゃうやん」と怪訝な表情。
友「どっから線路になるん?」
私「どっから、とかいう概念はないな。歩いているうちに……気がつくと枕木が並走してくる」
友「並走してくる」
そう、気づけばただの道がスタンドバイミっている、それが旧福知山線跡……。
「ここはハイキングコースではありません」と仰々しく書かれた看板。まあ、そう言いながら行った日も老若男女のハイカーたちがバンバンいらっしゃったんですがね。この看板ももう見納めです。
見えるのは荒々しい武庫川。
アンド、雄大な山々。ンンンッギモッチィイイイイイ!!!(昇天)
眼下の川や頭上の山ばかりに目がいってはいけません。気づけば僕たちのすぐそばには……
友「枕木!」
埋もれたり現れたりを繰り返しながら、枕木が道に浮かんできました。これを見るとホントに昔、ここに電車が通っていたんだなーしみじみしちゃいます。
竹田尾方面に行くにしたがって流れは穏やかになりますが、このあたりの武庫川はゴロゴロと巨大な岩が積み重なっています。
前に来た時は鉄製のハシゴがまだ残っていて、川に降りることができました。でも錆びてちぎれたのか、すでに途中で切れて残骸が残るのみ。
でも登りたいんだよなぁ。
これも登り納め……として川辺へ降り、もすもす岩場を越えて巨岩に乗っかりました。
自分的には子猿のごとくピョンピョンしてたはずなんですが、友人いわく老いぼれた豚だったそうです。寄る年並みには勝てないワ……(単純に運動不足)。
巨岩の上から見た光景。壮観! きもちいい! もののけ姫の初登場シーンのようなワイルド感。
思わず「我が名はアシタカー!!」って叫びそうだったんですが、上で見ていた友人から、殺意に似た目線が降ってきたので、ビビって撤退しました。
友「見せ物みたいやった」
巨岩ゾーンを抜けるとトンネルが見えてきます。廃線跡には計6つのトンネルがあり、当時の姿を偲ばせます。
カッコイイ落書き。
ライトなどの設備はないため、トンネル内は真っ暗です(写真の光はトンネルの先)。
とくに生瀬駅側からふたつめのトンネルは先が見えないほどに距離があります。懐中電灯は必須になるので、忘れずに持っていきましょう。iPhoneのライトは明るすぎて風情がなくなるのでよろしくありません。
この日はめちゃくちゃ暑かったのですが、トンネルの中は冷房が効いているくらいに涼しかったです。
川を見下ろすとカヤックを楽しむ人たち。
少し上流には、結構ハードな流れの場所もありました。彼らはこの滝をあんな小さい舟で下ったというのか。
何ていう花でしょうか。廃線沿いにたくさん見受けられました。
さてさて、廃線1番の見どころは、竹田尾駅から3つ目のトンネルの先にあります。 ここは距離も短く、向こうの光がうっすら見えるので、あえてライトを消してほしいところ。
真っ暗なトンネルを歩いていくと……
おっ
おおっ
おおおおおおお〜ッ!
フォ、フォトジェニッキュ〜〜〜〜!
トンネルを抜けた先にある赤い鉄橋! これこれ、これなんです。ノスタルジックさと冒険心と侘しさと、愛しさと切なさと心強さと、とにかく素晴らしい光景です。何度見ても「ウォォー!」と雄叫びをあげちゃう。
これ、竹田尾方面はフェンスに植物が巻きついていて見通しが悪いのと、次のトンネルまで少し距離があるので、この写真のように、トンネル抜けてゼロ距離で絶景! ってのが味わえないんです。だから生瀬駅からのスタートを激推ししたい。
鉄橋を渡った先のトンネルを抜ければ、川は一気におだやかになり、川辺に降りることができます。ベンチが並んでいるゾーンもあるので、休憩はこのへんで。
休日ってこともあり親子連れが多かったんですが、マジで廃線と新緑と親子の組み合わせが最強過ぎて、二階堂のCMみたいなシーンに何度も出くわしました。
川の開けた場所でお昼ごはんにしました。めっちゃくちゃいい天気で、ところどころでアブクが立ってる川も四万十川かな?ってくらいにキレイに見えました。気のせいです。
ショートトリップのおやつは宝塚駅のスーパーで買った「瀬戸内レモンのひやしあめ」。完全にジャケ買い。柄が3種類あって悩んでたら「お前はコレ」って右端のやつを渡されました。
友「ワンカップ大関みたいやな」
私「それな、言うと思ってたで?」
これ、めっちゃおいしかったです。麦芽糖のまったりとした甘みを、レモンの酸味が爽やかにしてくれてて、まさに夏の飲み物って感じ。もうひとつ買って帰りました。
レトロなグラスつきで、これで160円はお得でしょ。見かけた人はぜひご賞味してほしい。うまいうまいです。
ちなみにお昼は宝塚駅で買うのがベター。百貨店やらスーパーやらなんでもあるので。生瀬駅にはミニコープが1件しかありません。さらに言えば竹田尾駅には何もありません。手ぶらで竹田尾スタートにすると空腹でもれなく詰みます。
この時期のレジャーは緑が奇麗ですが、虫に耐性がない人は「ヒッ」となるタイミングが多いかもしれません。いろんなところに毛虫がいるので注意。もたれた手すりにいたり、枝からぶら下がっていたり。
廃線も終盤。枕木もゆっくりとフェードアウトしていきます。座り込んで何かを物色していたこの男の子、通りすぎざま嬉しそうに毛虫を見せてくれました。
いらねぇよ。
枕木が唐突に切れて、いきなりのコンクリ道。
私「あれ!? めっちゃ整備されてる!」
友「前は違ったん?」
私「明確に覚えてるわけじゃないけど、前はもっと素朴やったはず」
なんということでしょう。廃線が終わって竹田尾へと続く道一帯が、バンバンに整備されておりました。 土嚢が積み重なり、工事現場のフェンスがズラーっと並びます。以前はもっと田舎道感があったはずなんですが。
私「ふるさーとはー、コンクリートロード……」
少し寂しい気持ちで、ゴールの竹田尾駅に向かいました。
さて、生瀬駅スタートがいいよって言ってたのにはもうひとつ理由があって、それは竹田尾駅がいわゆる秘境駅と呼ばれる駅のひとつだから。
廃線を歩いたゴールが秘境駅って、やっぱりロマンがあるじゃない?
どーーーん
この竹田尾駅、駅の半分以上がトンネルの中に埋まっているんです。武庫川の渓谷に浮かぶようにかかる鉄橋から続くトンネルは見応え十分。
トンネルを抜けたところから見るとこんな感じ。
明るい場所から見るとトンネル内は暗く見えます。ただ、駅構内には待合室も完備されていて、ベンチも路線と垂直配置のタイプの最新バージョン。築年数はあるけど中はリフォーム済物件みたいになっていました。
竹田尾駅の見どころは、何と言っても電車の通過シーンだと思います。ゴゴゴゴ〜という爆音とともに目のような光が近づいてきて、えッ待ってこれ近づいてくるのってエヴァ新劇場版・破の第三使途じゃないの? って一瞬疑うくらいの怖さがあります。それが魅力です。
まあ、フツーに電車が来たのでそれに乗って街中に帰りました。
現在、廃線跡は秋の再オープンに向けて閉鎖中。どんな風に整備されるのか楽しみです。再オープンの時期はちょうど紅葉の時期なので、比較をしにまた行ってみようと思います。
【現代の】江戸時代の性風俗マンガ「浮世艶草子」がとっても面白い【春画】
昨年、東京の永青文庫で開催され、怒濤の盛況を見せた「春画展」。ついこの間まで京都の細見美術館でも開催していて、これまた連日、長蛇の行列をつくっていました。展示期間終了間際に見に行きましたが、ものスゴい人でしたねー。
さてさて「春画って面白い!」ビックウェーブがきているうちに、春画展と同じくらいに江戸の性風俗事情が楽しめる、とあるマンガをご紹介したいと思います。
『浮世艶草子』という作品です。
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江戸の頃を中心に、戦国〜明治初期くらいまでの時代を舞台にした1話完結型のエッチな読み切りマンガ。
まーこれがヒジョーに面白いのなんのって。
作画は「本当にあったHな体験教えます」などを描かれている八月薫氏ゆえ、情事のシーンはしっかり色っぽいんですが、当時のおおらかな性事情が、カジュアルかつ丁寧にストーリーに盛り込まれているので、時代物マンガとして楽しめます。「へぇえ〜」と関心するシーンも少なくありません。
たとえば1巻の第1話は、輿入れを目前にした武家のお姫様が、ばあやの手ほどきを受けて初夜の練習をするという内容。
来たるXデーに向けて、ばあやが姫様に閨でのアレコレを指南するのですが、そのアドバイザーっぷりがスゴい。「いつまでもウブなふりをしていると飽きられるから、殿のナニを手やら口で奮い立たせろ」とか「コトが終わって殿が賢者タイムに入ったら、頃合いを見て布団から出ろ」とか……。
至らぬところでは「なりませぬぞ姫様!」と叱責し、頑張ってご奉仕(練習)しているときには「天晴れでございまするぞ!」と誉め称える、実に緩急織り交ぜたピッチングを繰り出すばあや。
いかにして殿の寵愛を受け、数多く床を共にするか。当時の女の戦いを想像すれば、こうした性行為の練習もあって当然だと思いますが、ばあやの教官っぷりと、言われるがままとにかく頑張る姫が面白かわいくて笑ってしまう……。
ちなみに、性の指南書として春画も登場します。世継ぎを生むことが武家の娘にとって再重要項目だった時代においては、春画は教科書であり、武家の嫁入り道具のひとつ。絵師にオーダーメイドで描かせ、彩色には金泥や箔などをふんだんに使うなど、それはそれは高級なものだったそうです。
春画展でも、徳川家が狩野派の絵師に描かせた春画が展示されていましたね。
ストーリー本体だけでも読み込んじゃうのに、諸処に差し込まれる神の目目線の解説がトリビアすぎる。なんと島津藩のばあやが書き記した夫婦和合の指南書には「口でするときは、殿方のアレをああしてこうして、出されたら嫌がらずにごっくんしなさい、栄養があるから」と、書かれていたのだとか。
島津藩ハンパねえな!
他にも、同心が銭湯で出会った女と湯船のなかでしちゃう話や、伊勢志摩の海女ちゃんが村のチンピラに処女を奪われかける話、ねぷた祭りの夜に出会った男女が、森の木陰でドンジャラホイ……な話など、さまざまな時代や地方を舞台にした話が収録されています。
4巻では、あの葛飾北斎の春画「蛸と海女」をモチーフにしたものも。
クスッと笑える愛らしいキャラクターが多いのもすごく好きなところ。覗きをする男が女体に見とれて屋根から落ちたり、初見世の新造がテンパって客の部屋を間違ったり、コミカルな登場人物が練り込まれたストーリーに華を添えています。悪人も時々登場するんですが、基本的にはハッピーエンドで終わるので、読了感も爽やかです。
現在7巻までが発売中なので、春画展面白かったなーって人も、昔の性風俗ってどうだったんだろう、と気になる人も、ぜひ一度読んでみては。
Amazonでは1巻が「なか見!検索」で少しだけチラ見できました。
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個人的には泰次郎と市蔵どんのコンビが好きです。
DPZ×オモコロ「第一回 日本おもしろ記事大賞」に入賞したので祝杯をあげるぜ
霊柩車の魅力をワールドワイドでいろんな人に知ってほしくて、応募していたオモコロとデイリーポータルZ共催で、全国からおもしろ記事を募集した「第一回 日本おもしろ記事大賞」。
ありがたくも「長嶋有賞」をいただきました。
取り急ぎ、審査員のみなさまありがとうございます御礼〜!
わー、載ってる!
これで霊柩車かっくいーじゃん、って思ってくれる人が増えるといいなー。
今晩は勝手に祝杯をあげます。
22時くらいから木屋町で飲んでるので、ヒマな人はよかったら飲みましょー。
何ならいっぱいおごってください(唐突にタカる)。
多分ここ、もしくはこのお店の兄弟店。
1位じゃないとダメなんです……ってこともないよね、よし飲もう。
飲もう飲もう。
うへへへ。
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【さあ】北米産の日本酒をテイスティング わかりやすく味を擬人化でたとえてみた【お好きな酒を】
どうも、おかんです。
先日、カナダ留学中の友人が一時帰国した際に、日本酒の試飲会を開催してくれました。その名も「北米のうまい地酒(日本酒)をテイスティングしてみる会」。そう、日本酒といってもただの日本酒ではなく、アメリカやカナダで造られている日本酒を、わざわざ持ち帰ってきて、イベントにしてくれたんです。
こちらが主催者である友人、レオ君。ひょうきんなフェイスをしていますが実物は男前です(わたしの写真スキルの問題だな!)。ちなみにレオ君は昔っから日本酒フリークだったというわけではなく、カナダに行ってから日本酒のおいしさに目覚めたそう。なんで日本にいるときに飲まなかったんだ。いわゆる「失ってわかる大切さ」ってやつですかね。
いまは留学しながら、日本酒の魅力を発信するサイトを運営しています。
そんなこんなで北米産の日本酒を5種類ほど味わったので、その時のことをお伝えしようと思います。日本酒の味はわかりやすさを考えて、
擬人化で表現してみました。
会場はレオ君の一時帰国先のマンション。彼の友人周りを中心に、私を含めて男女6人が集まりました。
テイスティングは、器で味が左右されないようプラスチックカップで提供され、お酒の特徴を説明したカードがそれぞれ配られました。几帳面ですな。提供してしてくれたのは、留学先のバンクーバーで購入したお酒、計5本。
海外の日本酒事情ですが、和食文化がメジャーになるにつれて、日本からの輸入だけではなく、現地の米を用いて醸された日本酒が生産されるようになったそうです。北米産の日本酒が数多くあるなんて全然知らなかった。2014年にNHKの連続テレビ小説「マッサン」が人気になりましたが、海外の酒を日本で造ろうと日本人が挑戦したように、その逆もあったんですねぇ。
計量カップでキッチキチに計るレオ君。紙コップの水で毎回口のなかをリセットしながら、チビチビと試飲開始です。
1本目:MOMOKAWA Diamond by SakéOne
最初のお酒は、いまをときめくオシャクソシティ、オレゴン州ポートランドの酒蔵「SakéOne」からの1本。「MOMOKAWA」というシリーズのひとつで「Diamond」という名前のお酒です。「SakéOne」は杜氏さんも外国人だそうで、お酒の名前やボトルの見た目が外国らしさを感じますね。
味はかなりドライな味わい。かといって辛さはぜんぜんなく、まろみのある水のような口当たりです。正直「薄いな……」と感じました。個人的に太ましい味の日本酒が好きなので、山廃や生酛系を普段からよく飲む人には少し物足りない味かもしれません。
そもそも向こうの人の好みとして比較的甘めでスッキリとした味わいのものが好まれているそう。意図的にそういった味を造っているのかもしれませんね。
そんな「MOMOKAWA」、擬人化するとこんなイメージ。クールな無表情系プリンセス。
夏場にオンザロックでガブガブ飲んだらおいしそう。
2本目:MOONSTONE ASIAN PEAR by SakéOne
お次も「SakéOne」からの1本、「MOONSTONE」シリーズのひとつ「ASIAN PEAR PREMIUM」。月の石、なんて優雅なネーミングですね。思わず進化しそうです。
で、ビックリしたのがこの日本酒、なんとフレーバーがついているんです。鼻を近づけると梨の香りが……。これが一番試飲会でザワつきました。日本酒に香りをつけるなんて考えもつかなかった。さすが米国、味のフロンティアスピリッツぶっ飛ばしすぎやろ。
味はとにかく甘い! 梨、梨、梨……ときて、飲み込んでからの後味に米がチラリと顔を覗かせます。さすがにフレーバーが超アメリカナイズドで、おいしい「日本酒」かといわれると、賛否両論ありそう。フレーバーに上乗せされた甘みが強すぎて、飲み込む際に苦みを感じたくらいでした。ただ、日本酒独特の匂いが苦手な人には、カクテル感覚で楽しめるかもしれません。
擬人化するならブロンズ褐色肌のエキゾチックガール。
フレーバーという発想はすごく面白いので、香りがもっとナチュラルになれば、日本でも流行りそうです。宝酒造の「澪」のように、スルスル飲める日本酒が女性のハートを射止めてましたし……。
去年に「日本酒サングリア」がブームになりましたが、一番おいしいと話題だったのが梨を漬けこむレシピでしたね。日本酒と梨が合うのは世界共通の認識なのかしら。
3本目:YU 純米生貯蔵酒 by YK3
続いて生産地はカナダへ移動。バンクーバー……の隣の市、リッチモンドの酒蔵「YK3」から2本。まずは「YU」シリーズの「純米生貯蔵酒」です。「YK3」は日本人がひらいた酒蔵です。
外国で酒蔵をひらくのってものすごく大変だというのは主催者の談。カナダを例にあげると、まず酒蔵は障害者でも問題なく出入りができるようバリアフリーを徹底させ、雇用する人も日本人だけではNGなんだそう。さらにはその事業が政府へ貢献しているかということも、起業の際に大きく問われるようです。
なんなんだ政府への貢献って。「外国でお酒造りたーい!」という感情だけでは簡単にはじめられる訳ではないんですね。いろいろとクリアすべき壁があるなかで酒蔵をひらいた杜氏さんたちはスゴイ。
さてさて、お味のほうは、これまたサッパリとした味わいです。レオ君いわく、生貯蔵酒ゆえ、運んでくる途中で味が変わっているかも……とのことでしたが。青リンゴのような爽やかな香りが特徴で、若々しい飲み口。甘い風味はそこまで残らず、スッと鼻に抜けていきます。
イメージ的には、ほがらか犬顔ティーンエイジャーって感じ。
醸造しているのはリッチモンドですが、「YK3」の日本酒には米国・カリフォルニアの酒米が使われているとのこと。カリフォルニアのお米ってすごく質が高いらしいです。チラッと調べたところ、大手の酒造メーカーが軒並みカリフォルニアに醸造所をつくってました。
4本目:YU 純米にごり酒 by YK3
4本目は「YU」シリーズの「純米にごり酒」。この会でテイスティングした日本酒のなかで、唯一のにごり酒です。お酒のなかには米の粒が小さく残っていました。
にごり酒なので言わずもがな甘めの味なんですが、まず驚いたのはその香りでした。めちゃくちゃ乳っぽい! ピルクルとか、ビックルとか、とにかくそれ系の甘〜い乳酸菌飲料に似た匂いがします。
香りの甘さが先行してイメージに繋がっていましたが、思っていたよりも後味はサッパリ感。いやまあそれでも甘いんですが。ゆっくり口に含むと、米のふんわりとした風味が口のなかに広がり、一口ひとくちを噛み締めたくなるような味でした。
擬人化するなら麻呂眉のロリフェイス(巨乳)。
日本酒にカルピスをいれるとおいしいとのウワサですが、香りが近いこのお酒でつくると、比較的濃いめだった我が家のカルピスメモリーを軽く凌駕する、濃厚な大人のカルピスができあがりそうでです。
5本目:Osake 純米吟醸生原酒 by Artisan SakeMaker
最後のお酒は、バンクーバー市に蔵をかまえる「Artisan SakeMaker」の純米酒。結論からいうとこれが一番おいしかったです。他の参加者からの評価も高いお酒でした。それにしても「Osake」ってデカデカと書いているデザインが、すごく外国っぽい。けど酒蔵のオーナーは日本の方なんですって。
味の特徴ですが、他4本のお酒とは明らかに違う芳醇な香り。口に含むとフルーティーな甘みの次に、まろやかな米の味がやってきます。濃厚さもテイスティングしたなかでは一番強かった。これは結構リピートしたい味でした。
イメージとしてはこんな感じ。「魔女の宅急便」に出てくる画家の女の子のような、飄々とした山ガール的なサムシング。
「Artisan SakeMaker」は、地産地消をコンセプトに掲げていて、使用している酒米もバンクーバー産の酒米です。カナダのお米はそれほど質が高くないとレオ君が言っていましたが、きちんとおいしい日本酒に仕上げるため、オーナーはたくさんの努力や挑戦を重ねてきたんだろうな。
そうそう、北米で売られている日本酒って、どれも小さいんですよ。カナダでは、市場に流通させることができるボトルの大きさが決まっているらしく現地の日本酒は、すべてワインボトルが基準になっているそうです。日本だとあまり見かけない量ですが、ひとりでも飲みきれるし冷蔵庫に入れてもかさばらないので、日本でもこのサイズの日本酒を売ってほしいなぁ。
試飲会終了後は、参加者たちが持ち寄った日本酒を飲みながら2次会開始。秋田のお酒「雪の茅舎」の純米吟醸原酒と、神戸・灘のお酒「米治」の純米大吟醸です。「雪の茅舎」おいしいですよねぇ。この冬は「雪の茅舎 山廃純米」と「香住鶴 生酛 からくち」をよく熱燗で飲んでいました。
わたしはお猪口などの酒器と3種類のアテを用意。
奥から卵味噌、アミの塩からクリームチーズ、イカソーメンのたらこ和え。後方で見切れているのは宅配ピザです。日本酒にピザって! と思いましたが、北米産の日本酒とは意外とマッチしてました。
残っていた北米産の日本酒と、日本産の日本酒を飲み比べたところ、日本の酒は甘口であっても、芳醇な風味や爽やかな辛みなど、複雑な味が重なりあってできている感じがしました。北米のお酒は、シンプルに米の甘みを強調したお酒が強いかな、といった印象。やっぱりmade in Japanの日本酒ってうまいんだなぁ。
単純に水と米の違いなのか、それとも現地の人に合わせて造り方を変えているからなのか、あるいはその両方なのかはわかりませんが、味の違いがはっきり出ていたのは面白かったです。
外国産の日本酒って飲む機会がないだけに、へーとかほーとか言いっぱなしだった試飲会。北米産の日本酒が日本にやってくることもそう遠くない未来かもしれませんねー。
レオ君ありがとう!
主催者によるレポートはこちら。
今現在、日本では入手できないお酒ばかりですが、個人輸入なら買えないこともないのかも。各酒蔵のサイトはこちらです。
SakéOne
http://sakeone.com/home/verify-age.html
YK3(日本語の商品紹介ページあり)
http://www.yk3sake.com/
Artisan SakeMaker
http://artisansakemaker.com/